電気刺激によって筋肉トレーニングをサポートする「SIXPAD(シックスパッド)」やシャワーヘッド、ドライヤーなどで知られる美容ブランド「ReFa(リファ)」など、健康・美容領域で複数のブランドを展開しているMTG。同社のCVC(コーポレート・ベンチャーキャピタル)として、2018年10月に立ち上がったのがMTG Venturesだ。
MTG Venturesは親会社のMTGとシナジーが見込めそうな美容と健康、フード、スポーツの領域を中心としたスタートアップのほか、拠点を構える愛知県・名古屋市を中心に中部地域のスタートアップを対象に投資を実行してきた。これまでに37社に投資を実行しており、運用額も40億円ほどになっているという。
中部地域発のCVCとして、地域のスタートアップ・エコシステムの創出や活性化に力を入れてきたMTG Venturesが新たに新ファンドの組成を発表した。それが地域の課題解決に取り組むスタートアップを対象としたファンド「Central Japan Seed Fund(CJS)」だ。
Central Japan Seed Fundは前述のMTG Venturesとは異なり、三井住友銀行などの金融機関や事業会社などの外部企業がLPとして出資するファンド。規模は12億円を目指しており、現在数億円が集まっている段階だ。運用期間を13年に設定しており、中長期でスタートアップを支援していくという。
投資対象となるのは、地域課題の解決に取り組む“シードステージ”のスタートアップで、1社あたり2000〜5000万円の投資を見込む。MTG Ventures代表取締役の藤田豪氏によれば、「投資先は全国を対象としつつも、最低30%は中部地域に拠点を置くスタートアップに投資する方針」とのこと。