ミラティブ代表取締役の赤川隼一氏
ミラティブ代表取締役の赤川隼一氏

ゲームとライブ配信を融合した「ライブゲーミング」が新たなゲーム体験として広がり始めている。

ライブゲーミングの大きな特徴の1つが「配信中のゲームに、視聴者がリアルタイムで介入できる」こと。たとえば配信者を手助けするアイテムをリアルタイムに提供したり、配信者と視聴者がチームを組んでゲームをプレイしたりといったように、さまざまなかたちで双方が交流できる仕組みが組み込まれている。

このライブゲーミング体験の普及に取り組んでいるのが、スマホゲーム実況サービス「Mirrativ」を展開するミラティブだ。同社では2018年からライブゲーミングに関連するR&Dをスタート。自社開発したアクションレース型ライブゲーム「エモモバトルドロップ」の月間売上が2021年12月に5000万円を超えるなど事業として育ち始め、2022年はゲーム開発会社などとの連携にも力を入れてきた。

ミラティブ代表取締役の赤川隼一氏によると、これまでに配信してきたライブゲームは15作品を突破。MIXIやカヤック、オルトプラスを始めとした企業が開発会社としてライブゲームに参入しており、直近では「モンスターストライク」のシリーズ作品などもラインナップに加わった。年内にはさらに作品数を拡充し、累計で25本以上を見込んでいるという。

ミラティブとしてはこのライブゲーミング事業への投資をさらに強化していく計画。そのための資金としてMIXI、丸井グループ、KDDI Open Innovation Fund 3号、バンダイナムコエンターテインメント、セガを引受先とした第三者割当増資により約22億円を調達した。同社によると金融機関からの融資を含めると総額で34億円の資金調達となる。