西川:そうですね。あとは、任せられるようになった。赤坂くんとか私の時間を買うために、外部のパートナーさんにお願いをすることも増えたし、10年間くらい会社をやっていて、人脈や仲良くしてくれる人が増えたんで、何か困ったことがあったら全部相談するように変わりました。

それによって今やろうとしている事業のスピードというか、立ち上げるまでに必要な枠組みを作るのはすごい早くなったなっていう気がします。「こうやれば効率よくできるな」というのが分かり始めたから。

無駄なことをしないでどうやって成長させるかみたいなところはまだ成功してないですけど、立ち上げまでは行けそうな気がしますね。

赤坂:僕も人脈とかコネクションというものにも本当に助けられています。昔って自分たちのことを知ってる人が少ないじゃないですか。その人たちにしかまず聞けないんですけれども、今ってそこが増えて、その先の人たちも紹介してくれるようになるから、繋がりでいうと本当に100倍くらいいると思います。「課題に合わせた最適な先生」みたいなものを見つけられる可能性が上がっているんで、そこはめちゃいいですよね。

今は会社をやっている日々の課題って、本当にミクロなものがめちゃくちゃたくさんあるんです。その1個1個の実行の精度が上がるんですね。それは重要な局面だけじゃない。これを積み重ねられるのが強みになっている気がします。

そもそもこの事業を選択するかどうか。そういうものをやろうと思う時にどういう人と一緒に働けばいいか。ビジョンはいつ作るか。カルチャーはどうするか。引越しはどうするかまで。それこそ今はコロナですけど、リモートワークで組織をどうアジャストしていけばいいかの議論も、もう最短時間でできるじゃないですか。

創業者コンビが再び一緒に起業する理由

西川:(frankyでの事業について)赤坂くんはずっと「また一緒にやろう」って言ってくれていたけど、私は「ちょっと考えさせて」みたいな態度でした。海外の大学院に行くとか、他の選択肢も考えたし、1年くらいいろいろ考えたんです。

結局何で赤坂くんとやろうと思ったかっていうと……実はいろんな会社の代表の人に会社に誘ってもらったんですけど、もう事業があるんですよ、すべての会社が。でも私思ったんです。私はやっぱりゼロイチをやりたい人なんだなって。ゼロイチじゃないところに途中から入って何かをやるっていうことを「楽しい」と思えない、と思っちゃったんです。となるとじゃあゼロイチで私が社長として会社作るのか、誰かとやるのかってなった時に、結果を出す最短ルートはやっぱり赤坂くんとやることだと思ったんです。