まずそもそも、1週間に1回しゃべるだけで会社が成立するなって思うくらいコミュニケーションコストがかからないっていうのと、あとは根本的な性格というか人に対する接し方とかがすごい似てるから、異なる会社の方針にはならないかなと。

赤坂:本当に2020年、こんな(コロナ禍の)状況で動いてるっていうのは想像もしてなかった気はする。僕にとっても、西川さんが言っていたコミュニケーションコストがかからないのは一番いいんですけどね。やっぱり2回目の起業なんで、たくさんの経験とともにスピードアップするのが一番良いと考えている中で考えれば、もう西川さんとやるのが最短に決まっているんですね。選択肢に迷いがないっていう感じなんですかね。

「正しい人」に「正しいタイミング」で質問せよ

赤坂:次の世代の起業家へのメッセージ……何よりも一番はまず「メンター」を見つけて欲しいですね。

西川:私もそう思います。

赤坂:エンジェル投資家、VC、株主など、相談できる人をとにかく見つけることが一番重要です。

それができればきっとおおよその問題は解決する気がする。あとはその人とのコミュニケーションの間合いや頻度、質問のクオリティーといったものが重要になってくるだけです。まずはそういう人を身近に置くこと、仲間にすることです。あとは、自分たちだけで会社をやってるという意識を持たずに、組織で臨むというか、そういう意識を作ることだと思います。

あと、経営者ボトルネック問題は絶対にやるべきじゃない。だから絶対に、広報や人事、バックオフィスの拡充、マネジャー育成などをして、権限移譲することは必然ですよね。

西川:そうですね。私が投資させてもらってる会社を見ていても、結論は「経験者に聞くのが一番いい」になるんです。ただ、経営者ボトルネック問題がまだ起きてないのに10人くらいの組織で権限移譲をしているのが正しいのかどうか、私はまだ分からないところもあります。だからそのどの段階で権限移譲してくのが美しいのか、会社にとって必要なのかというところも、いろんな人に話を聞いています。

今、私たちって(frankyを)自分たちの資産を使ってやってるから、お金をある程度は使えるじゃないですか。だから権限移譲できると思うんだけど、スタートアップだとキャッシュがそんなにないときからやるべきなのか。これはよく相談されるんですけど、答えが分からないから、いろんな人に聞いたほうがいいよと言っています。結論どこでボトルネックが発生するのかは、結局のところ自分である程度予測しなきゃいけないから。予測しつつ正しい人に正しいタイミングでうまく質問して、回答をもらうってことができることがすごい重要な気がしますね。