西川:たぶん80人になるまで、バックオフィスは私除いて1.5人でしたから。採用PRは全部2人でやる。事業もやる。お金周りもやる。人事もやるみたいな。そりゃ寝る時間もないわと。
何十人もの面談も、四半期ごとにやっていました。1時間ほどのリアルな面談時間以外にも、面談シートを書いて評価をするっていう時間も1人ひとりに使うワケです。だから計算したら、2人で1年間に2カ月面談していることになっていました。それが経営者ボトルネック問題とも繋がるんですけど、「これ200人になっても私たちやるんだろうか。やらなきゃいけないんだな」と思ったんですよね。それだと1000人になってもこのままやらなきゃいけなくなる。それで、下の人にどんどん評価も含めて任せていかなきゃいけないって思って気付きました。
赤坂:途中からマネジャーに移管しましたよね。
西川:そうそう。途中で私たちが出るものと出ないものっていうの切り分けたのがたぶん80人いくかいかないかぐらいの時だったかな。
経験のない「未知なる不安」がありすぎた
赤坂:経験したことのない未知なる不安がありすぎて、経験したことがなさすぎるので、そこに対する対策が取れない。対策に確信がない。だからやるべきなのかやらないのか、そこを決めるのにすら時間がかかる。
西川:あと未知なること、やってないことだから、私は「1回自分でやってみないと怖い」と思っちゃったんです。だからなんでもやっちゃっていたんだ、と。誰かにそれを任せるべきなのか、どうかという意思決定するかのためには、自分がまずがそれを理解しないといけないと。何でも手を出しちゃっていたのがすごい良くないなと思う。
赤坂:良くない。本当に良くなかった。
西川:寝る時間もなかったですね、本当に。私も赤坂くんもたぶんM&A終わるぐらいまで、5年間とか6年間ほぼ土日も休んでない。
赤坂:結局そうですね。土日に休めないのが一番ダメでしたね。月金で面接の時間が取れないから土日で全部面接を突っ込むっていう運用に変えてしまって、しかも僕が一次面接担当するじゃないですか。全員面接するじゃないですか。もうダメですよね。もう人として(生活が)成り立ってないですよね。今思えば人事も必要でした。
西川:私はほぼ毎日くらい会社が潰れる夢を見ている時期がありました。2日に1回くらい。自分の中でやらなきゃいけないのにできてないことや、後回しにしていることがいっぱいあるっていうことを認識していて……。それを今日もできなかったけど、でもあと2時間は寝なきゃってなって、いざ寝ちゃうとそのことばっかり考えているから夢に出てきて…と。赤坂くんも結構会社潰れる夢見てたって言っていた気がするけど。