AIを活用した“契約書のレビュー支援システム”は、国内のリーガルテック(法律×テクノロジー)の中でも特に盛り上がっている領域と言えるだろう。2月に10億円を調達したLegalForceや6月に約3億円を調達したGVA TECHなど、弁護士が創業したスタートアップを始め、複数社が事業を手掛ける。
2018年6月設立のリセも同領域に挑戦するスタートアップの1社だ。同社ではAIを活用した契約書レビュー支援サービス「り~が~るチェック」を展開している。
リセが目指しているのは主に中堅・中小企業に対してAIを用いた助言(契約書レビュー)を届けること。中小企業では、専任の法務担当者がいなかったり、弁護士に依頼するのが難しかったりする場合も少なくない。そんな会社であっても、法的なリスクに備えられる仕組みを作ろうとしている。
通常、弁護士に契約書を1通レビューしてもらう場合、内容が短く、定型的なものであっても平均で3万円ほどかかる。一方でリセではテクノロジーを活用し、契約書の作成、レビュー、翻訳、管理、ノウハウ共有などを支援するサービスを月額2万円から提供する(翻訳機能や英文レビュー機能を含める場合は月額3万円から)。
同社代表取締役の藤田美樹氏は大手法律事務所である西村あさひ法律事務所出身の弁護士起業家だ。