「高校に入るくらいまでは典型的なコミュ障で、不登校だった時期もありました。人とのコミュニケーションをネガティブに考えていたからこそ、当時から人並み以上にコミュニケーションというものに気持ちが向いていたのかもしれません」
そう話すのは京都発のVRゲーム開発スタートアップ・CharacterBank(キャラクターバンク)で代表取締役を務める三上航人氏だ。
現在同社ではバーチャル空間上でアバターを用いながら“人狼”を楽しめるVR人狼ゲーム「ANSUZ -アンスズ-」を開発中。2020年内のリリースを目標に準備を進めている。
ビデオ通話やテキストチャットを活用してオンライン上で人狼ゲームができるサービスは存在するが「VRだからこそできる体験がある」というのが三上氏の考えだ。
アバターというフィルターを通すことで、対面のコミュニケーションが苦手な人でも参加しやすい空間を用意。視線の向きや身振り手振りなど「非言語コミュニケーション」を取り入れることによって、離れた場所にいながらでもオフラインの人狼に近い心理戦を味わえるゲームを目指している。