OKIPPAのバッグは吊り下げ式の「簡易的な宅配ボックス」のようなものだ。

工事なしで玄関のドアノブに簡単に取り付けることができ、普段は手のひらサイズに折りたたんでおけるため玄関前のスペースも取らない。ドアノブ専用ロックとシリンダー式南京錠の内鍵を設けた2種類の鍵を採用し、東京海上日動と共同開発した専用の置き配保険も備える。

バッグと連動したモバイルアプリには荷物が配送されると完了通知が届くだけでなく、自身のアカウント情報と紐づけることでAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなど各ECサイトで購入した商品情報を自動で取得し、配送状況を一括で確認することも可能だ。

OKIPPAのセット
OKIPPAのセット

今年は新型コロナウイルス感染症対策として“非対面”で荷物を受け取れる置き配のニーズが増す中で、OKIPPAの需要もさらに高まっている状況。Yperでは2018年の販売開始から現在までで16万個以上のバッグを届けてきた。

以前からユーザーに対して直接バッグを販売するのと並行して、日本郵便や楽天などの事業者とタッグを組み、再配達の削減や利用者の利便性向上に向けたバッグの配布にも注力。コロナ禍対応として、滋賀県大津市や神奈川県相模原市、愛知県一宮市など自治体との連携も進めてきた(各自治体がOKIPPAを無料配布、もしくは購入補助を実施)。

Yper代表取締役の内山智晴氏によると、サブスクモデルの導入はかねてから検討していたそう。OKIPPAを長期間に渡って継続的に利用してもらうことができれば再配達の削減にも繋がる。ユーザーが簡単に利用でき、なおかつ長く使いやすいような仕組みが必要だと考え、置き配保険やバッグ・付属品故障時の無料交換といったサポートも含めた月額モデルのサービスとして提供するに至ったのだという。

また今回「玄関前プラットフォーム」という名称を用いているように、今後は複数のサービスと連携しながら「OKIPPAを使っていることでお得な生活ができる仕組み」を広げていく計画。第一弾となる「OKIPPA BOX」ではおうち時間を楽しくすごせるキットとして、最新家電のお試し利用と食材のセットを限定価格で提供する。