約20年前から全く変わっていないWebサイト開発の属人的な工程をアップデートすることで、現場の働き方を変える──。Tsunagu.AI (ツナグドットエーアイ)では「2025年にフロントエンド開発をすべて自動化する」という野心的な目標を掲げ、AIを活用したプロダクトの開発に取り組んでいる。
現在同社が展開する「FRONT-END.AI(フロントエンドエーアイ)」は、Webエンジニアを支援するローコードサービスだ。
ローコードサービスとは、最小限のコーディングで素早くソフトウェアを開発するための環境を備えたサービスのこと。通常Webサイトやランディングページなどを制作するには、デザイナーが作成したデザインをエンジニアが理解し、コードに落とし込む作業が必要になる。それに対してFRONT-END.AIでは“デザインを理解するAI”がデザインを分析し、自動でコーディング作業を行う。
FRONT-END.AIという名前のとおり、フロントエンド開発におけるコーディング作業をAIが代わりに担当することで、エンジニアの作業時間を大幅に短縮して、他の業務により多くの時間を使えるように後押しするわけだ。
Tsunagu.AIでは2019年4月より同サービスのクローズドベータ版を一部の企業に提供しながら、機能面の改善を続けてきた。現在はWeb制作会社や広告代理店など約30社が有料でサービスを導入している状況。今後はさらなる機能拡充を見込んでいる。