ペプチド原薬とは、現在医薬品の主流である低分子医薬品と抗体医薬品の両方の特徴を兼ね備えており、かつ化学合成で製造できる医薬品である。同社はこの一般的なペプチド医薬品に加え、非天然アミノ酸を含んだ環状構造の特殊ペプチド原薬も製造できる技術を持つ。この活性や特異性に優れたペプチド医薬品を安定供給できる体制を同社が世界で初めて構築したことが注目を集めている。特殊アミノ酸の調達から合成、精製、固体化までをすべて対応しており低コストでの製造を実現している。

2020年12月には旭化成、神鋼環境ソリューション、ダイセル、横河電機、ワイエムシィを引受先とする第三者割当増資を実施し、総額約17億9000万円の資金調達を実施した。この調達資金を活用し、ペプチド医薬品原薬の安定供給とペプチド医薬品創出に貢献すべく、最先端製造技術の開発を加速させていく方針だ。

HRBrain

  • 調達額:13億円
  • 合計資金調達額:35億400万円
  • 調達先:Eight Roads Ventures Japan / 第一生命保険 / SMBCベンチャーキャピタル/ AGキャピタル / SCSK
  • 備考:デットファイナンスによる3億円の調達を含む

組織成長クラウド「HRBrain」を運営するスタートアップ。

「HRBrain」は従業員の目標設定から評価までプロセスの全てをクラウド型のソフトウェアで効率化し、組織の生産性や目標達成力を高めるクラウドサービス。これまでExcelや紙が主体で、ストック性・データ化・UXが損なわれきた目標・評価管理を大きく効率化することができる。2017年1月のリリースから、積極的な機能追加を行いプロダクトを進化させていく中、生産性の向上を目的とした働き方改革も追い風となったことで、2020年1月には650社を超える企業に導入されている。

2020年12月には資産運用大手フィデリティ系のEight Roads Ventures Japanをリード投資家とした10億円の第三者割当増資と、3億円のデットファイナンスを合わせ最大で13億円の資金調達を実施。これまでに約12億円の資金調達を実施しており、エクイティによる累計資金調達額は、今回の資金調達を含め約22億円となった。調達した資金は、日々需要が高まる人事領域のデジタル・トランスフォーメーションやニューノーマルな働き方へのシフトを推進する企業のためのプロダクト開発と、事業基盤の強化に活用する方針。

WAmazing

  • 調達額:8億円
  • 合計資金調達額:27億3200万円
  • 調達先:ANRI / AZ-Star / BEENEXT / BEENOS / みずほキャピタル / キャナルベンチャーズ / ギフティ / 三井住友ファイナンス&リース / 住友商事 / 日本政策金融公庫 / 東急 / 電通グループ
  • 備考:ほか個人投資家複数を含む / AZ-StarはAZファンドを通じて出資 / ギフティ、電通グループ、住友商事、三井住友ファイナンス&リースらの新規投資家、東急はじめ既存投資家との戦略的事業提携

訪日外国人旅行者の日本旅行中に使う スマホ向けアプリサービス「WAmazing」を開発、運営しているスタートアップ。

WAmazingはタクシーや宿泊施設、ツアーアクティビティの予約などがアプリ上で出来るサービス。最も大きな特徴として、主要空港で無料の500MB通信が出来るSIMカードを受け取る事が出来ることが挙げられる。訪日外国人が簡単に日本で通信を行える環境を提供している。2019年1月時点では香港、台湾、中国に住んでいる方のみに対応しているが、今後順次ターゲットを拡大していくと考えられる。