採用のミスマッチを減らすためのツールとして、採用候補者の経歴・実績に関する情報を前職時代の上司や同僚などから取得できる「リファレンスチェックサービス」が普及し始めている。
特に最近増えているのが、リファレンスチェックをオンライン上で簡単に実施できるタイプのサービス。累計導入企業数が500社を超える「back check」運営元のROXXや人材大手のエン・ジャパンを始め複数社が参入しており、注目を集める市場だ。
2020年創業のParame(パラミー)もこの領域に関連するサービスを手掛ける1社だが、同社では特にフリーランスや副業人材といった「個人」で活躍する人材と、彼ら彼女らに仕事を発注したい企業をメインのターゲットとしている。
個人が組織を超えて“複数のプロジェクトに並行して携わる”ワークスタイルが広がりつつある現代において、自分のことをよく知る人からの推薦を蓄積することで「信用を補完できる仕組み」を作るのが狙いだ。
企業は個人のプロフィール情報から過去の推薦情報を閲覧できるほか、サービス上でより詳しいリファレンスチェックを依頼することも可能。そこで候補者が受け取った推薦状の一部は自身のアカウントに蓄積され、信用が積み上がる構造になっているのが特徴だ。