「当時、いろんな会社からホテル運営の委託や新規ホテルの開発依頼をいただいていました。そして2018年の年末ごろに、金融機関の方から『石垣島で、一緒にカプセルホテルをやらないか?』と話を持ちかけられたんです。それが、工事が5回目で中断してしまった土地があり、その土地を使ってカプセルホテルをテーマに新たな事業を立ち上げるためのコンペだったんです。でも……コンペ当日は『カプセルホテルは失敗する。ゼロからやり直すべき』と前提を否定するプレゼンをしまして(笑)」(佐々木氏)
ちゃぶ台をひっくり返すようなその提案は、意外にもその土地の所有者から受け入れられ、石垣島にライフスタイルホテルをオープンすることになった。
<blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">THIRD石垣島のBefore After <a href="https://t.co/6AscgOnBin">pic.twitter.com/6AscgOnBin</a></p>— 佐々木優也 / THIRD石垣島 (@hksh) <a href="https://twitter.com/hksh/status/1325764071698821120?ref_src=twsrc%5Etfw">November 9, 2020</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>
こうして順調にオープンに至ると思いきや、開業半年前に壁にぶつかる。出資する予定だった銀行から、開業半年前になって「融資できない」と言われ、佐々木氏は調達に奔走することに。そこへ畳み掛けるように発生したのが、新型コロナウイルスの感染拡大だ。なんとか信用金庫から融資をしてもらうも、次はオープン日が定まらない。
「本当は、2020年4月にオープン予定だったんです。新型コロナウイルスが2月に発生し、延期に延期を重ねて、7月にオープンさせました。そのため4〜7月は完全休業状態。資金も4000万円くらいは失った気がします。ようやくオープンできたと思ったら、ほぼ同日に沖縄県独自で緊急事態宣言が発令されました。当時は、毎日のように胃薬を飲む生活を送っていました」(佐々木氏)