「今は海外旅行に行くのが難しい状況なので、市場としても厳しい状況が続いている。でも、どこかで必ず海外旅行のニーズが戻ってくると確信しています。人にとって旅行はすごく重要な存在。僕自身も旅行業をずっとやってきた中で強みもあり、そこに対する思いもある。もう一度旅行業でチャレンジしたかったんです」
コロナ禍で大きな打撃を受けた旅行業界に、あえて今のタイミングで参入するべく会社を立ち上げた起業家がいる。
ホテル・旅館の宿泊予約サービス「Relux」を運営するLoco Partnersの創業者で、2020年3月31日まで同社の代表取締役を務めた篠塚孝哉氏だ。
Reluxでは日本各地の宿泊施設を厳選して紹介することで“国内旅行”の体験を変えるチャレンジをしてきた。それに対して篠塚氏の新会社「令和トラベル」で取り組むのは“海外旅行”の変革。まずはデジタル化の遅れる「海外旅行予約」の体験をアップデートしていく計画だという。
再びスタートアップを立ち上げるにあたってなぜ海外旅行業を選んだのか。そして具体的にはどのようなアプローチでこの市場に入っていくのか。篠塚氏にその考えを聞いた。