福岡市中央区に展開予定の「NOT A HOTEL FUKUOKA(仮)」
福岡市中央区に展開予定の「NOT A HOTEL FUKUOKA(仮)」。約70〜120平方メートルの13室が提供される見込み すべての画像提供:NOT A HOTEL

NOT A HOTEL」は「ホテルとしても運用可能な住宅」という新しいコンセプトの住まいを提供するホテルのD2Cブランドだ。

NOT A HOTELは、ZOZOに吸収合併されたEC支援企業アラタナの創業者・濱渦伸次氏が2020年4月に設立したスタートアップ。今年夏から、ホテルとしても運用可能な住宅をオンライン限定で販売する予定だ。住居を購入したオーナーは、スマホの専用アプリですぐにホテルとして貸し出すことが可能。ホテルとしてのオペレーションはNOT A HOTELが担う仕組みだ。

そのNOT A HOTELが、初の都市型コンドミニアムを福岡で展開することになった。第1号となる「NOT A HOTEL FUKUOKA(仮)」は2021年冬に販売開始し、2023年春の開業を目指すという。この物件はNOT A HOTELにとって、初めてのフランチャイズ物件でもある。

NOT A HOTEL FUKUOKA(仮)
NOT A HOTEL FUKUOKA(仮)は都市生活を中心にしながら旅行や出張時にホテルとして貸し出すスタイルを想定している

NOT A HOTELでは直営のフラグシップ物件も販売するが、基本的には自社ではアセットを持たずにブランド展開を図ると、立ち上げ当初より公表してきた。同社は予約インフラやチェックインシステム、IoTシステムなどの「テクノロジー」や「オペレーション」、「ブランディング」を主な価値として提供し、フランチャイズや運営代行、リースなどの方式で事業拡大を計画している。

今回、NOT A HOTELのフランチャイズパートナーとしてNOT A HOTELのシステムプラットフォームを実装し、施設開発・運営を行うのはGood Life & Travel Company(GLTC)。GLTCはホテルやレストランなどの開発を行うIMD Allianceと、放送作家・脚本家の小山薫堂氏が代表を務め、日光金谷ホテルのブランディングなどでも知られる企画会社オレンジ・アンド・パートナーズとの合弁会社だ。