旅行産業は新型コロナウイルスにより大打撃を受けた業界の1つだ。中でも海外旅行は深刻な状況で、需要自体がほとんどなくなってしまった。
一方でそのような状況を「新規参入を目指すスタートアップには大きなチャンス」と捉え、4月に新会社を始めた起業家がいる。ホテル・旅館の宿泊予約サービス「Relux」を運営するLoco Partnersの創業者であり、新卒入社したリクルート時代から数えて10年以上にわたり旅行ビジネスに携わってきた篠塚孝哉氏だ。
その篠塚氏が「海外旅行予約のアップデート」に向けて立ち上げたDTA(デジタルトラベルエージェンシー)・令和トラベルが、創業約3カ月で22.5億円の資金調達を実施した。投資家は下記の通り。
- ジャフコ グループ
- ANRI
- グローバル・ブレイン
- 千葉道場ファンド
- アカツキ
- 重松路威氏(令和トラベル社外取締役)
- 竹内真氏(同技術顧問)
- 染原友博氏(同非常勤監査役)
- 本田圭佑氏(KSK Angel Fund)
- 西川順氏
- 高橋祥子氏
令和トラベルでは創業に先駆け第一種旅行業免許を取得しており、8月にも消費者向けのモバイルアプリを展開する計画。まずはハワイツアーの予約機能からスタートし、順次サービスを拡大する。
この状況下で海外旅行事業を選んだ背景や、同社が目指している方向性については4月にも紹介しているが、今回改めて22億円を用いてこれから何をしていくのか、その展望について篠塚氏に聞いた。