「漫画を描いてみたいが絵が描けない」──そんな悩みに応えるために登場したウェブアプリが「World Maker」だ。漫画の設計図とも言える「ネーム」を簡単に作成し、SNSにシェアすることができる。
9月に公開されて以降、SNSにはWorld Makerで作られた作品が多く投稿されている。フリー素材サイト「いらすとや」のイラストを活用したものや、友人の写真を使ったものまで、自由な発想で作られたさまざまな作品を見られる。
ワールドメーカーの操作や機能に慣れるために、お試し漫画を作ってみました!これで製作時間30分くらいです
— 鳥里らも (@tristram035) September 22, 2021
World Makerで「お試し作品「犬」」の漫画ネームを公開しました!https://t.co/4KJS4UBFiK#WorldMaker pic.twitter.com/k8s3FmNvGk
World Makerで「携帯電話研究家山根博士」の漫画ネームを公開しました!https://t.co/UVWHZdAVcW#WorldMaker pic.twitter.com/5mLocp9PYn
— 中山智/旅人ITライターさとる【AD/PR】プロ足引っ張りスト (@yenma) September 9, 2021
World Makerは『週刊少年ジャンプ』でおなじみ、集英社の「少年ジャンプ+」編集部と、ウェブサービスなどの企画や開発を手がけるカヤックが共同開発。人気漫画『チェンソーマン』や『SPY×FAMILY』の編集を担当し、現在は少年ジャンプ+の副編集長を務める林士平(りん・しへい)氏が企画した。
数々の歴史的な作品を生み出し、本格漫画を追求する集英社が今なぜ、“素人”の漫画制作支援に乗り出したのか。集英社の林氏は、「World Makerを提供することで他業界にも潜在する新たな才能を発掘したい」と話す。
DIAMOND SIGNALでは本記事を含む3本の記事でウェブ漫画ビジネスの“現在地”を特集。第1弾では、韓国発のウェブ漫画「ウェブトゥーン」を制作し、スタジオ体制でのコンテンツ制作で「漫画家人口の増加」をもくろむ2社のスタートアップを紹介している。
誰でも簡単に「漫画ネーム」が作れるアプリ
World Makerはスマートフォンに最適化されたウェブアプリだ。9月8日にユーザー数を500人に絞ったクローズドベータ版をローンチ。そして9月22日にオープンベータ版として一般公開した。