「自力整体」とは、整体プロの技法を自分におこなう人気メソッドです。「10年間苦しんできた慢性痛から解放された」「脊柱管狭窄症の診断を受けたが、痛みが和らぎ手術を回避できた!」「7年間不眠症に悩まされてきたが、久しぶりにぐっすり眠れた」「健康的にダイエットできた」など、多くの声が寄せられています。
現在、国内・海外で約15,000名が実践。鍼灸、整体、ヨガを構成した動きで、痛み、コリ、冷え、疲労、不眠、便秘、不定愁訴を解消します。
今回、3分以内で痛みや不調を解決するワークを集めた『すぐできる自力整体』が発売。症状別の「悩み解決ワーク」のほか、じっくりほぐして骨盤調整もできる「4つのコース(動画つき)」を収録。著者の矢上真理恵さんは、「不調のほとんどは自力整体で解消できる」と語ります。
本書より一部を抜粋・編集し、その中身を紹介しましょう。
監修:矢上 裕 矢上予防医学研究所所長、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家
(写真/榊智朗 構成/依田則子)
気分を落ち着かせる「内関(ないかん)のツボ押し」のワーク
今回は、気分が落ちこんだり、イライラした時に役立つワークを紹介しましょう。
これは『すぐできる自力整体』の中で紹介している、「四つんばいでほぐす5分コース」の前半でおこなう「内関(ないかん」のツボ押し」です。
「内関」は、手首の内側の少し上にあるツボで、脳をリラックスさせる効果があります。
たとえば朝、ベッドの上でおこなえば、日中気分よく過ごすのに役立ちます。または夜、寝る前におこなえば、日中のストレスをリセットして、気持ちよく熟睡できます。
画像を見ながらおこなうとわかりやすいでしょう(※画像は『すぐできる自力整体』の「四つんばいでおこなう5分コース」より抜粋)。
◎「内関のツボ押し」のワーク(※この記事の「画像」をご参照ください)
【手順】※動作はゆっくり、時間はご自身のペースでおこないましょう
◆四つんばいになり、右手を左ひざの方向へスライド
◆左ひざで右手首の内側「内関のツボ」(脳をリラックスさせるツボ)周辺をゆっくり踏む
◆両手をのばしお尻をかかとにつけて休む。は~っと深呼吸
◆反対側も同様におこなう
※『すぐできる自力整体』では、この他にも、整体プロの技法を使って、コリや痛み、ゆがみを解消するワークを多数掲載しています(★35分の動画も収録)。
矢上予防医学研究所ディレクター
1984年、兵庫県生まれ。高校卒業後単身渡米、芸術大学プラット・インスティテュートで衣装デザインを学び、ニューヨークにて独立。成功を夢見みて、徹夜は当たり前、寝るのはソファの上といった多忙な生活を続けた結果、心身のバランスをくずし動けなくなる。そのとき、父・矢上裕が考案し約15,000名が実践している「自力整体」を本格的に学び、心身の健康を取り戻し、その魅力を再発見。その後、自力整体ナビゲーターとして、カナダ、ヨーロッパ各地、イスラエルにて、クラスとワークショップを開催。さらに英国の名門セントラル・セント・マーチンズ大学院で「身体」をより体系的に学び、2019年に帰国。現在、国内外の人たちに自力整体を伝えながら、女性のための予防医学をライフワークにしている。著書に、『すごい自力整体』(ダイヤモンド社)がある。
監修者:矢上 裕(やがみ・ゆう)写真右
矢上予防医学研究所所長、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家
1953年、鹿児島県生まれ。関西学院大学在学中の2年生のとき、予防医学の重要性に目覚め、東洋医学を学ぶため大学を中退。鍼灸師・整体治療家として活躍するかたわら、効果の高い施術を自分でできるように研究・改良を重ね「自力整体」を完成。兵庫県西宮市で教室を開講、書籍の出版やメディア出演などで注目され、全国から不調を抱える人々が続々と訪れるようになる。現在約500名の指導者のもと、約15,000名が学んでいる。著書に『自力整体の真髄』『はじめての自力整体』(ともに新星出版社)など多数。遠隔地の人のために、オンライン授業と通信教育もおこなう。 写真/榊智朗