47冊のベストセラーマネー本に
書かれていたポイントとは

 1位「分散投資」でリスクを減らす

POINT
1 資産・銘柄を分散させる
2 海外にも投資する
3 積立投資をする

 1位は「『分散投資』でリスクを減らす」です。分散投資の大切さは、100冊中47冊に書かれてありました。

●分散投資……株式と債券、国内と海外など、複数の投資先に時間をずらして投資をすること。すべての資産が一度に減るリスクを低くできる。

 投資にはリスクがつきものです。投資のリスクとは、「結果が不確実であること(予想できないこと)」を意味します。株式や債券(国や企業などが資金を借り入れるために発行する有価証券)などは、さまざまな影響により価格が変動します。

 投資のリスクをなくすことはできませんが、リスクを減らす方法はあります。その方法のひとつが分散投資です。資産を複数持っていれば(いろいろな金融商品を保有していれば)、特定の資産が値下がりしても他の資産の値上がりでカバーできることもあるため、リスクを軽減できます。

「お金の運用は分散投資が不可欠です。分散投資はリターンを下げずにリスクを下げる、またはリスクを変えずにリターンを最大化する効果があります」(山崎元『お金に強くなる!ハンディ版』/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

●資産……現金、預金、株式、不動産、債券、金など「お金に換算できる財産」のこと。

 分散する対象は、おもに次の4つです。

(1)資産の分散
 株式、債券、不動産、金など、種類の異なる資産を組み合わせて投資します。

「アセット(asset)は資産のこと、アロケーション(allocation)は配分のことですから、アセット・アロケーションとは、自分の資産の配分を決めることになります。資産のリターンは、アセット・アロケーションでおおむね80%程度が決まります」(勝間和代『お金は銀行に預けるな』/光文社)