お金持ちの家に生まれ育ち、大学を卒業して間もなく結婚。3人の子どもを授かるも離婚した。実家に出戻ったものの、父親の会社が倒産し、49歳で住む家を失ったついには預金通帳の残高がほぼ0円に……それまでとはうって変わって赤貧生活に陥り、裸一貫で整体院で働くようになった。自分の力で人生を切り拓いてきたとき、今度は末期寸前のがんを患うことに。そんな波乱の人生を乗り越えて「今がいちばん幸せ!」と断言する『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)の著者が、毎朝起きるの楽しくなるライフスタイルを【人間関係】【食事】【睡眠】【健康】【メンタル】【ファッション】【インテリア】【パソコン】とテーマごとに紹介する。
※本稿は『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【71歳ひとり暮らし】60歳からのカラダにやさしい発酵食品生活とは?写真:川瀬典子

腸は「第2の脳」

腸は「第2の脳」ともいわれます。

極度に緊張すると腸が過敏に反応し、「過敏性腸症候群」と呼ばれる病気になり、便秘になったり下痢状の便が1日に何回・何十回と出たりするそうです。

つまり、体に必要十分な栄養を小腸で吸収し、不要なものを大腸で便にするデトックス効果がうまく働いていれば、心身ともに健康でいられるというわけです。

腸内細菌の
理想のバランス

腸には100兆個ともいわれる腸内細菌がすみついています。その腸内細菌には、次の3種類があるそうです。

● 善玉菌  免疫を活性化させて体によい働きをする
悪玉菌  腸内のものを腐敗させ、有害物質をつくりだすなど体に悪影響を及ぼすものの、動物性たんぱく質などを分解し、排泄処理する働きもある
日和見菌 善玉菌でも悪玉菌でもなく、優勢になった側に加勢する

そして、この3種類が「善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7」のバランスを保つことで理想の腸内環境になるそうなのです。

この腸内環境のバランスを整えるのに効果的な食べ物が、「発酵食品」だといいます。

“発酵食生活”をはじめる

そこで私は早速、発酵食品をとり入れた食生活を目指すことにしました。

折しも「塩麹(こうじ)」など、麹菌を使った調味料類を手づくりすることに注目が集まるようになった時期です。

これがその後の私の“発酵食生活”を後押しすることになりました。

※本稿は『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。