健康的な食生活は、脳の働きを活性化するのに効果的です。私たちの脳は、重さにすると全体重の約2%にすぎませんが、脳だけで1日のカロリー摂取量の20%も消費することが分かっています(厚生労働省 e-ヘルスネット)。認知機能を改善する食品を選ぶことで、仕事の集中力や生産性のアップが期待できるのです。魚やクルミ、ブロッコリーなど、脳が活性化する食べ物を8つご紹介します。(管理栄養士 安達春香)
脳機能を活性化する食べ物とは?
脳の働きには生活習慣が大きくかかわっており、活性化させるためにはバランスの良い食事・睡眠・運動が欠かせません。しかし運動は苦手、仕事が忙しくて睡眠時間がなかなか取れない、という人も多いはず。そこで、手軽に取り入れられる食事から改善していくのがおすすめです。
近年さまざまな専門家が注目している「ブレインフード」。体を動かすのにエネルギーが必要なように、記憶力や集中力など脳のパフォーマンスを上げるためには、脳に良い栄養素を取らなければいけません。
脳に良い栄養素には、脳のエネルギー源であるブドウ糖を作り出すのに欠かせないビタミンや脳機能の維持を助けるミネラル、良質な油などがあります。これらを豊富に含むものを食べることで、集中力アップや認知機能の向上が期待できるのです。
さらに、腸は「第二の脳」と言われていて、腸と脳は互いに影響を与えあっています。腸に良い食べ物を食べて腸内環境を整えることで、脳にも良い影響を与えます(腸内細菌学会)。
今回紹介するブレインフードに加えて、ヨーグルトや納豆などの発酵食品や食物繊維を食べるのも効果的です。
ここからは、脳が活性化する食べ物を8つ紹介します。これらの食べ物を日々の食事に取り入れ、バランスよく食べるようにしましょう。