とはいえ、純アルコール20gはビールで500ml、日本酒で1合弱、ワインでグラス2杯弱といった具合。晩酌を欠かさない人からしたら、満足できない量だと思います。でも、最初から適量まで減らす必要はありません。まずは、いつも飲んでいる量を半分に減らしてみましょう。アルコール量を半分にするだけで、脂肪肝は改善します。脂肪肝がよくなれば代謝が上がって、脂肪が燃焼されやすくなり、自然と痩せていくようになるのです。
飲み終えるのが早ければ早いほど痩せる
お酒を飲んでから寝ると、朝起きたときに「すっきりしない」と感じることがあります。それは、就寝前の飲酒が原因。アルコールはリラックス効果があるため寝つきをよくしますが、実は睡眠の質を悪くする作用もあるのです。
睡眠にはサイクルがあり、レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を繰り返すことで、朝の覚醒に向けて準備をします。しかし、お酒を飲むとアルコールの分解時に発生するアセトアルデヒドの影響で、ノンレム睡眠は減ってレム睡眠が増加。その結果「中途覚醒」を招き、細切れにしか睡眠をとれなくなるのです。当然、睡眠不足になって体に疲れが残り、日中の活動量が減少。エネルギーを消費できず、脂肪が蓄積していきます。