パチンコ、麻雀、女、酒、タバコを欠かさず、ほぼニート状態の父親。それに母親が共依存するという複雑な家庭環境に育った。14歳のとき、父親が自己破産して失踪。貧しい生活を支えた母親は病に倒れ、半身不随に。苦境のなか、独学で大学に合格、奨学金を得た。そして、兄・成田悠輔がくれた本をきっかけに「起業」を志した。話題の書『14歳のときに教えてほしかった 起業家という冒険』(ダイヤモンド社)の著者・成田修造は、体当たりで起業家の道を歩むようになる。本書は起業を通じた人生の指南書で、何歳からでも組織に頼らず、副業・独立・起業でビジネスを展開するときに必須の内容。これからは会社員であっても、自分で事業をつくれると強い。その思考法とノウハウを全公開する。
※本稿は、『14歳のときに教えてほしかった 起業家という冒険(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
スタバで起業仲間をみつける
2011年3月末にパテントビューロを退くことを決めた僕は、偶然にも同じタイミングで起業仲間を見つけることになります。
あの出会いは忘れもしない、東京・新宿駅南口近くのスタバ(スターバックスコーヒー)でのことでした。
僕は次に何をすべきか決めかねていて、「どうしようかな」と考えながらスタバにふらっと立ち寄ったのです。
いまテレビコメンテーター
として活躍する人物との出会い
すると、大学1年生の頃からの知人である石田健がいました。石田とは一緒に学生を集めたイベントを運営したこともあり、年に数回会って近況報告をするような間柄でした。
経済やビジネスだけでなく政治やエンタメなど、さまざまなことに精通していて、「とても面白いヤツ」という印象を持っていました。
スタバに先に入っていた石田と目が合い、偶然の出会いにお互い驚きつつ、僕は同じテーブルに着きました。
すると彼から近況を聞かれたので、パテントビューロを退いたことや、起業したいと考えていることを話しました。
起業家志向の共通点
すると突然、彼は「ちょっと詳しく聞かせてよ!」と身を乗り出してきたのです。
話を聞くと、彼は歴史学の研究を独自に進めながら、それと並行してバイオベンチャーの正社員として働いていたといいます。
そして、僕のように「起業したい」という思いを抱いていたというのです。
運命的出会いで
起業に乗り出す
僕は、自分がやってきたことと、彼の行動が重なるような気がしました。
そうして彼とひとしきり話したあと、「じゃあ一緒にやろうよ」と起業に踏み切ることにしたのです。
あの日にスタバで石田と偶然会ったのは、ある意味、運命だったと思います。僕はずっと挑戦したいと思っていた起業に、いよいよチャレンジすることになります。
※本稿は、『14歳のときに教えてほしかった 起業家という冒険』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。