もはや命懸け!経営の神様・稲盛和夫はなぜ「忘年会」に年60回も出席したのか?稲盛和夫氏(左から2人目)は「忘年会の鬼」といえるほど忘年会を重視した Photo:SANKEI

会社の忘年会には賛否両論があり、長年激論が交わされてきたが、「経営の神様」と称された稲盛和夫氏は忘年会をとても大事にしていた。かつて1年に60回も出席したことがあるという“伝説”も残るが、なぜそれほど忘年会を重視したのか。(イトモス研究所所長 小倉健一)

経営の神様・稲盛和夫氏は
「忘年会の鬼」でもあった

 今年も忘年会のシーズンに突入した。「今年も」といったが、昨年までは新型コロナウイルスの影響で、忘年会の開催も参加もしなかった人が多かったのではないか。コロナ禍で入社した新入社員などは、大学時代もコンパの開催が危ぶまれていたはずで、友人でも、家族でも、恋人でもない人との宴会そのものが初体験という人も多いはずだ。

 同時に、「こんなことをやって意味があるのか」と感じる人も多いと思う。そんな人に知ってほしいのが、「経営の神様」と称された稲盛和夫氏が忘年会にかけていた思いの強さだ。なんと1年に60回も出席したことまである。

 稲盛氏はなぜ「忘年会の鬼」といっても過言ではないほど出席を重ねたのだろうか。