金融機関や自治体からの書類、郵便物、クーポン、子どもが持ち帰るプリント類……。忙しく暮らしていると、気が付けば「紙」が、たまっていませんか?「紙」はとりあえず取っておくと、「肝心な時に出てこない」「いつの間にか期限が切れていた」「大事な書類を失くして、お金や信頼を失くす」などの悲劇が起こります。実は、人生により大きな影響を与えるのは「モノ」よりも「紙」の片づけなのです。「紙」に特化した片づけ方法を書き、話題を呼んでいる片づけアドバイザー・石阪京子先生の最新刊「人生が変わる 紙片づけ!」から、「紙片づけ」の極意を抜粋して、ご紹介します。

【年末片づけ!】老後不安がある人が、まず片づけるべきものは?Photo: Adobe Stock

資産状況を把握するために、まず片づけるべきは「紙」

 老後に必要になるお金は自分で資産形成を、という風潮が高まっています。とはいえ、来年から始まる新NISAがいかにオトクかをメディアがさんざん報道していても、面倒そうでなかなか始められない人も多いかもしれません。そういう人に共通しているのは、「紙片づけ」ができておらず、自分の今の資産状況も把握していないこと。

 自分が財産をいくら持っていて、月々の固定費はどれくらいで、子どもが大学生になる時にいくら必要になるのかなど、「結局いくら要るのか」も分からないので、なんとなく不安を抱えたままとにかく節約して、とりあえず貯金をしているという方が多いように思います。

 でも、状況はひとり一人違います。
ですからゴールのない節約生活を続けるのではなく、自分のライフスタイルでは「結局いくら必要なのか」を把握して、道筋を立てることが大事。それが、安心感を得るための第一歩になります。

 けれども、紙の片づけができていないと、その第一歩がなかなか踏み出せません。なぜなら、紙の片づけが苦手な人は「とりあえず」精神が染みついてしまっているから。
紙が溜まりやすい人は、「なんとなく不安だから、とりあえず取っておく」ということが多いですね。この考え方は、実はお金の貯め方にも通じています。

「とりあえず」による「判断先送り」を撃退!

 紙もお金も、目的不明の「とりあえず」によって、判断を先送りしてしまっているのです。
無理に節約しなくても、財産の全体像を把握してみたら、意外と余裕があるかもしれません。「本当はもっと使えたのでは?」と、80歳ぐらいになった時に思うのって、きっと辛いと思います。

 また、逆にもし、このままではお金が足りなくなるとわかれば、固定費を下げるなどの対策が取ったり、投資で増やすしかないということも分かるかもしれません。
 紙片づけをすると判断の先送りがなくなるので、「とりあえず」もなくなります。その結果、現状を把握し、財産を管理できるようになっていくのです。

 *本記事は、石阪京子著「人生が変わる 紙片づけ!」の中から、抜粋・編集したものです。