金融機関や自治体からの書類、郵便物、クーポン、子どもが持ち帰るプリント類……。「紙」は毎日、怒涛のように家に入ってきます。いったい、取っておくべき紙はどれなのか? そして、それをどう整理すればよいのか?「とりあえず取っておく」と、「肝心な時に出てこない」「いつの間にか期限が切れていた」「大事な書類を失くして、お金や信頼を失くす」などの悲劇が起こります。紙には、財産や信用に直結するものもあります。人生により大きな影響を与えるのは、実は「モノ」よりも「紙」の片づけです。「もっと早く知りたかった!」と大反響の、片づけアドバイザー・石阪京子先生の最新刊「人生が変わる 紙片づけ!」から抜粋して、ご紹介します。

【紙片づけのコツ】<br />どんどん増える<br />家電などの「取扱説明書」<br />取っておかないとダメ?Photo: Adobe Stock

「取説」は処分できる!

 取扱説明書は、多くの方が保管に悩んでおられる代表的な「紙」です。

 片づけレッスンに伺うと、「取説ボックス」のようなモノの中に、ぎゅうぎゅうに詰め込んでおられる方をたくさん見てきました。でも、今は、「トリセツ」(https://torisetsu.biz/app/)という便利なアプリがあり、それを使うと、ほとんどの紙の取扱説明書は処分できるんですよ。

 このアプリに手持ちの家電の型番を登録するか商品のバーコードをスキャンすれば、取扱説明書を見られるようになるのです。ただし、古いモノや海外製のレアなモノなど一部の商品は、登録できなかったり、登録はできても取説をダウンロードできなかったりすることがあります。念のため、手元の取説と同じものをダウンロードできているか確認してから、紙版を処分するようにしましょう。

 うちにある家電は全部ここに入れており、色々なシーンで活躍しています。

 例えば先日、冷蔵庫が今にも壊れそうだったので、買い替えようと思って家電屋さんに行きました。でも、自分の家の冷蔵庫のサイズなんていちいち覚えていないじゃないですか。そんな時、「トリセツ」を開けば、我が家の冷蔵庫のサイズがわかります。以前のモノと同等のサイズの冷蔵庫を見て回って、どれにしようか決めました。

保証書の部分だけは捨てずに残す

 それ以外にも、買いたい商品を登録して、取説を事前にチェックする使い方もおすすめです。細かい仕様を確認できるので、便利ですよ。またログインするためのメールアドレスとパスワードを家族に伝えておけば、家族と共有もできます。

 ただし、紙の取扱説明書に保証書がついているものは要注意。その保証書の部分だけは、捨てずに残して、保証書ファイルに入れてください。

 昔は紙で管理するのが当たり前だったものも、今は、アプリを使えば、場所を取らず、便利に管理ができます。本書では、他にも、おすすめのアプリを紹介しています。

*本記事は、石阪京子著「人生が変わる 紙片づけ!」の中から、抜粋・編集したものです。