「フェイスブック」ならぬ「ヒッキーブック」に
「ダメね!」ボタンをつくるという意見も

 スポンサーの支援に期待しているという話にも注目できる。

「スポンサーとして、出版社系の人に入ってもらい、自分たちの思いをプロデュースしてほしい」

「ゲーム業界の人に入ってもらって、支援者がシミュレーションできるゲームとか、当事者が社会復帰のシミュレーションできるゲームをつくりたい」

 この「ひきこもり村」においても、目指しているのは、社会復帰ということなのか。

 他にも、こんなアイデアがあったという。

「ホームレスとコラボレーションして、彼らのサバイバル術を学ぶ」

「引きこもり専用のSNS『フェイスブック』ならぬ、『ヒッキーブック』を立ち上げて運営する」

 この「フェイスブック」に関しては、周囲の引きこもり系の人たちの間でも、とても利用者が多い。それだけ利用しやすく、汎用性も高いのだろう。

「『いいね!』の反対の『ダメね!』をつくる」

「『俺死にたい』ボタンをつくる。死にたいって言ったら、ダメね!をクリックする」

 お互いの支え合いを見越した具体的な要望もあった。当事者たちの世界に寄り添ったリアルなフェイスブックも欲しがっているのだ。

 また「引きこもりが行けるスポーツクラブ」や、「引きこもりはエコな人だという啓蒙活動」「支援者向けに引きこもり研修を1週間くらい体験してもらう」という案もあった。

自由な発想や愉快なアイデアが
解決の糸口につながる

 ファシリテーターの1人は、「出来上がったものを説明してくださいというよりも、プロセスでどういう話が出たのかを話してもらった」と説明する。

 別のファシリテーターは、「全体的に面白かったのは、外とつながるというアイデアがあまりなかったこと。村として、閉じた世界を目指している」と分析した。

 こうしてセッションは午後3時半頃、終わった。その後、「午後4時半まで自由に残ってください」と話をしたら、ほとんど帰らずにたくさんの人が話をしていたという。