俳優の真島秀和俳優の真島秀和 Photo:SANKEI

日本で最古の公立高校
OBには俳優の真島秀和も

 山形県南部の米沢平野にある県立高校だ。江戸時代から幕末にかけて上杉家米沢藩が領した城下町で、米沢興譲館高校はその藩校をルーツとしている。約330年の校歴を誇り、日本の公立高校で最古ともいえる。

 活躍ぶりが目立つ卒業生と言えば、俳優の真島秀和だろう。1976年11月生まれの中年俳優で、その渋い「イケオジ」ぶりで近年、ドラマや映画で大人気だ。

 真島は米沢興譲館高校から国士舘大に進んだが中退し、1999年に映画デビューした。テレビドラマには2001年ころから出演したが、脇役が多かった。動画配信サービスの調査では20年、「色気がすごい俳優アンケート」で他のイケメン俳優を抑え、第1位を獲得した。

 23年1月から3月にかけては、主演ドラマ『しょうもない僕らの恋愛論』(日本テレビ系)に、23年8月からは『ハレーションラブ』(テレビ朝日系)といった連ドラに立て続けに出演した。また年に一度は、舞台にも出ている。

 メディア関連では、明治から昭和にかけ、米国でジャーナリストとして活動した河上清がいた。1887年に米沢興譲館高校の前身である旧制米沢中学に入学、慶応義塾、青山学院などで学び、万朝報記者となり、その後米国に渡り、キリスト教社会主義活動家となった。

 編集者では、文芸春秋で雑誌「CREA」編集長などを務めた石橋俊澄が卒業生だ。

 脚本家の高橋正圀(まさくに)もいる。映画監督の山田洋次(旧制山口県立宇部中学・現宇部高校卒)に師事し、NHKの連続テレビ小説や『釣りバカ日誌』などの脚本を担当した。

 田中哲は山形新聞社―山形放送―FM山形など山形のメディア界で戦後50年にわたって活躍、「山形国際ドキュメンタリー映画祭」の生みの親だ。

 昭和時代の映画監督・遠藤三郎は、東京工芸大教授を務め、日活ロマンポルノ作品をたくさん手がけた。

 写真家では、『人間遺産』などが代表作の須藤尚俊がいる。