生成AI(人工知能)の「チャットGPT」を手掛ける米オープンAIは、ドイツの出版・メディア大手アクセル・シュプリンガーと複数年のライセンス契約を交わした。AIツールによるコンテンツ利用に対価を受け取りたいメディア業界には画期的な動きだ。オープンAIは今後、傘下に米政治ニュースの「ポリティコ」や米金融ニュースの「ビジネス・インサイダー」、ドイツ紙「ビルト」や「ベルト」を擁するアクセル・シュプリンガーに、コンテンツ利用料を支払うことになる。両社は金額条件の公表を控えた。ただ、この契約はアクセル・シュプリンガーにかなりの収入をもたらすとみられる。両社の共同発表によれば、チャットGPTはユーザーの質問への回答にアクセル・シュプリンガー傘下メディアのコンテンツを基に要約した回答を作り、回答の下に出典へのリンクを表示する。この新形式は近く利用可能になる予定。引用元のウェブサイトがクレジット表記や対価、ウェブトラフィック(訪問者)を得られるようにする狙いだ。
オープンAI、独メディア大手のコンテンツ有償利用へ
アクセル・シュプリンガー傘下メディアのコンテンツを基に要約した回答をチャットGPTが作成
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