米国債のイールドカーブ(利回り曲線)の逆転は、一部の専門家にとってリセッション(景気後退)入りの確実な兆候になってきた。米連邦準備制度理事会(FRB)には別の問題をもたらすかもしれない。 FRB当局者は13日、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを5.25~5.5%に据え置き、20年以上ぶりの高水準に維持した。だが連邦公開市場委員会(FOMC)後に公表された声明文は、インフレの鈍化傾向を認めるハト派的な内容で、来年末時点の金利見通しも引き下げた。これは早期の金融緩和を示唆するものだ。