適度な運動とは、個人差はありますが、週に150分程度の軽度から中程度の有酸素運動が推奨されています。例えば、ウォーキングやジョギング、サイクリング、スイミングなどがそれに当てはまります。また、ヨガやストレッチなどのリラックス系の運動も、ストレスを軽減するために有効です。

 運動はストレスの解消だけでなく、心身の健康にも良い影響を与えます。ただ、体に負荷がかかるというリスクもあるので、節度を守って正しく実施することが大切なのです。

 ストレス発散のために急にジムに行き、ハードなトレーニングをしても、疲れて余計にストレスを生みます。

「適度な運動」が週に150分とすると、毎日する場合1回20分程度、2日に1回でも1回30〜40分ほどです。

 それくらいであれば無理なく始められるのではないでしょうか。まずは運動を習慣に取り入れることを目標にして、慣れてきたら徐々にできるレベルを上げていくようにしていきましょう。

SNSで気をつけたほうがいいのは
自身で発信をする場合

よくあるストレス解消法
「SNSでつらい気持ちを吐き出す」
  ↓
より良いストレス解消法
「つらいときはSNS離れ」

 今やすっかりSNSは、なくてはならないものになりました。自分で発信していなくても、何かを調べたり好きなインフルエンサーをチェックしたりするのにSNSを使っている、という人は多いと思います。

 SNSが一般的なものになるのと同時に、SNSに関連した問題やトラブルもよく見るようになりました。ただ、私自身もSNSを使って活動しているからわかりますが、適切にSNSを使えば得られるメリットはたくさんあります。

 もちろんストレス解消法としても有効です。SNSを上手に活用することで精神状態にプラスに働く方法はいくつかあります。

 例えば、信用できる精神科医や心理士の役立つ情報を参考にする、癒しになる動物の画像を見る、気分が安定するような文章を読む、動画を観て一緒に瞑想を実践するなど、心の安定に役立てることもできます。

 一方で、気をつけたほうがいいのは自身で発信をする場合です。

 自ら発信をすることで同じ悩みを持つ人と出会えたり、応援メッセージを得られたりするなどのメリットもあります。ただ、SNSの場合は、不特定多数の人が利用しているため、必ずしも自分の望むような反応が返ってこない可能性があることは理解しておきましょう。