「近年、AIは著しい技術的発展が続いており、開発に欠かせない解析用のデータ量も爆発的に増加しています。こうした背景からForecast Techへの開発資金流入は盛んになっており、特にスタートアップは国内外ともに大きな資金調達も目立ちます。今後もこの流れは拡大し、プレイヤーはさらに増加するでしょう」(関氏)
今後は解析精度の向上と同時に、サービス内容の拡充を目指す。まずは分析対象を海外の上場企業や国内の未上場企業に拡大。また、将来の出来事がどの程度先の未来に起こるのかを予測する「時間軸」の導入や、より重要になりそうな出来事を強調する「予測の重み付け」などを予定している。
さらに、データ解析を用いた新たなサービスの開発も計画中。その一つが、新たな企業評価モデルの構築だ。
「現在はアナリストやリサーチファームが企業価値を判断していますが、その際に参照するのは財務諸表などの過去の数値ばかり。ゼノデータ・ラボではニュースを分析し、企業への影響を計測することで、新たな評価軸を取り入れたスコアリングのモデルを提案していく。今後は与信や投資などのシーンでの実用化を目指す」(関氏)