そんな判断をしていたところは、「自分たちとはこうである」という思い込みが強かったんだと思います。もともとプロダクトアウトな発想を持っていたので、「自分たちとは」という定義が強い。機会やユーザー側の需要に合わせて事業構造を作れていなかったんだと思います。
事業を創造するとき、目的やゴールを設定して、そこにどうやって最短距離で到達できるか逆算する方法と、探索的に正解を探していく方法があります。
インターネット広告領域の事業は後者であるべきだと思います。自分たちのできることをやりながら、新たな事業の機会を発見していくのです。大半は失敗するんですが、その失敗を軽度で、巻き戻し可能なものにすることが大事です。自分たちがあと何回打席に立てるのかをきちんと理解していくことが、成功に繋がるのだと思います。