トップが自分自身の言葉で伝えないと、伝わらない

 僕たちは上場したところですが、まだ“大気圏”を越えるような成功をしているわけではないと思っています。そこを越えるためには、トップがサボらず、汗をかくしかありません。たとえば採用についても、気になった人に直接会って、ファンになってもらうことを意識します。

 人生の1つの期間を過ごしてもらうことになるわけですから、本気になって理解してもらうには、創業者のビジョンを伝えるしかないんです。今は120人ほどのメンバーがいますが、面接では全員に会うようにしてきました。

 結局は「こいつ本気だな」と思ってもらうことを積み重ねるしかないんです。起業家は周囲にとやかく言われようとも、信じたことをやり抜くだけです。自分自身の熱や炎を絶やさず、自分自身の言葉で、社内にも、社外にも語り続けていかないといけません。それをやりきれる人も少ないので。

村上浩輝(むらかみ・ひろき)
ツクルバ 代表取締役 CEO  
1985年東京都生まれ、立教大学社会学部産業関係学科(現経営学部)卒業。学生時代より事業を行い、スコット・デイヴィス研究室に所属。不動産ディベロッパーのコスモスイニシアに新卒入社、同社にて事業用不動産のアセットマネジメント事業に従事するが、リーマンショックの影響でリストラ。その後、不動産情報ポータルサイトHOME’Sを運営するネクスト(現:株式会社LIFULL)で関連ITサービスの営業・企画開発・プロモーション戦略に従事。新規サービスの功績などで、在籍中はMVPを複数回受賞。2011年8月にツクルバを共同創業、代表取締役CEOに就任、現職。