アットコスメ新店舗はデジタルとリアルの「合わせ技」、購入前の行動もデータ化触って試せるテスターブース 写真提供:アイスタイル

「触る」「試す」という行動が起こるのは、その商品に興味があるということだ。今後は、試した商品をあとでEC購入したり、どの商品を試したかの履歴をいつでも見られるようにしたりと、テクノロジーを駆使してさらに顧客が商品を選びやすい仕組みづくりをしていく予定だ。

 元々は、口コミサイトとして始まったアットコスメ。テクノロジーを使うことは、「手段でしかない」と遠藤氏は言う。

「ウェブを入り口に(コスメを)購入するケースは増えているけれども、実質的なEC化率は5%ほど。売り上げベースで見たら、リアルが3倍ほど高いんですよ。化粧品は、必需品かつ嗜好品という面白いプロダクトなので、楽しさや体験価値を生み出せるリアルが効果抜群なんです。そのために私たちが、代替ではなくお客様の『相談したい』『試したい』というニーズに集中するための助けとして、テクノロジーを利用していきたいと思います」(遠藤氏)