「親が許せない」と感じる人の対処法・ベスト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

「親が許せないと思い込んでいませんか?」
そう語るのは、SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、日本中で大ブレイクを巻き起こした、ひろゆき氏。「シンプルな考え方を知れてラクになった」「目からウロコが落ちまくった」と話題を巻き起こした彼の著書『1%の努力』『99%はバイアス』では、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語っている。そんな彼に、この記事では、「生き方のコツ」について聞いてみた。(構成/種岡 健)

「許せない」と考えている?

 あなたは、「親が許せない」と感じますか?

 たしかに、一緒の生活をしなきゃいけない未成年の頃や、犯罪レベルのことをされたりしたら、「許せない」と思うのは当たり前かもしれません。

 ただ、そこまで最低なことをされていなくて、18歳以上の大人になったのであれば、「許せない」と考え続けるのは、あまりいいことではありませんよね。

 生きていてしんどさを感じるのなら、それを手放すようにしましょう。

「過去」が「過去」になるために

 親の愛情不足があると、それを引きずってしまうと言います。

 自分が苦しいときに「話を聞いてくれない」「軽く扱われる」などの対応をされると、それが怒りに変わってしまうんですよね。

 ただ、自分が大人になったら、それを理解する番になります

「親は親で、大変だったんだろうな」と、遅れて理解してあげるタイミングです。

 それは、自分自身が親にならないとわからないことかもしれません。

 だから、いつまでも「過去」の親への怒りを持ち続けるのではなく、「未来」の自分の生き方に時間を割いたほうがいいんです。

何があったらスッキリする?

 仮に、「許せない」という感情を持ち続けたとして、じゃあどうなったら幸せになるのでしょうか。

 親が土下座して「本当にすまなかった!」と謝罪すればスッキリしますか?

 もしくは、「あのときはごめん!」と言って100万円くれたら、喜びますか?

 たぶんそういうことでは何も変わらないはずです

 親の不幸を願うようになってしまうと、本末転倒ですよね。

 だったら、復讐心のようなものを持たず、次に気持ちを切り替えるときです。

 そういう考えを持つことで、さらに大人へと成長するんだと思いますよ。

(本稿は、1%の努力の著者・ひろゆき氏へのインタビューをもとに構成したものです。)

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。自身のYouTubeチャンネルの登録者数は160万人を突破。生配信の「切り抜き動画」が話題になり、ひと月の総再生回数は3億回を超えた。主な著書に、シリーズ50万部を突破した『1%の努力』『99%はバイアス』(ダイヤモンド社)がある。