「wouldって、will の過去形じゃなかったっけ?」
と不思議に思う人も多いでしょう。たしかに、日本の学校では「would はwill の過去形」と習いましたね。それは間違いではありません。
ただ、実際にネイティブが使っているのは、もっと幅広い意味・使い方なのです。
学校で習ったのは、「ほんの一部」
残念ながら、私たちが学校で教わったのは、助動詞の意味・使い方のうちの「ほんの一部」です(学校が間違ったことを教えているわけではありません)。
でも、がっかりしないでください。
逆に言えば、willやwouldなどの助動詞は、もうすでに目になじみがあるということです。読んだことも使ったこともある。
これは大きなアドバンテージです。見たこともない単語より、ずっと親しみがあるからです。
たとえば、「should=~すべき」と教わりましたね。
もちろん、その意味でも使います。
それに加えて、ネイティブは「助言、推測、提案」などで多用しています。
「(彼らは)もうすぐ着くと思うよ」は、
They should be here soon.
学校で習った「should =~べき」しか知らないと、「彼らは間もなくここにいるべきだ」という不思議な意味になってしまうわけです。
なぜ、過去の話じゃないのに過去形?
ほかにも、日本人がつまずきやすいポイントが、
「なんで過去の話をしてるわけじゃないのにcouldとかwouldがよく出てくるの?」
というものです。
たとえば、「そうかもね」なんて言うとき、ネイティブは、
That could be true.
と言います。
「お願いごとがあるんですが」なら、
Could you do me a favor?
どちらも、過去の話ではありません。