年末年始は医療費が750円高くなる!何日までに受診すればセーフ?緊急以外で避けられる余計な負担年末年始は、ほとんどの医療機関が休診する  (写真はイメージです) Photo:PIXTA

ゆっくり過ごしたい年末年始だが、急に体調を崩したり、持病が悪化したりと、医療機関にお世話になることもある。連載『医療費の裏ワザと落とし穴』の第272回では、年末年始に受診する場合の医療費の負担はどのくらい高くなるのかを解説する。そう、病院や診療所も、年末年始は「休日」扱いなのである。(フリーライター 早川幸子)

規制がなくなって
旅行者数はコロナ以前と同水準

 2023年も、残すところあと1週間だ。今年は、2020年から続いたコロナ禍から脱却し、社会経済活動の正常化が図られる年となった。

 新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類は、ゴールデンウイーク明けに2類相当から5類感染症に移行し、まん延防止策や水際対策などが変更された。行動の制限がなくなり、人々の動きはコロナ以前のように活発になった。

 旅行会社大手のJTBの「年末年始(2023年12月23日~2024年1月3日)の旅行動向」によると、この年末年始の旅行者数は前年比105%の2858万人。2019年と比べても95%で、コロナ以前とほぼ同水準まで回復している。

 一切の規制がなくなったこの年末年始は、久しぶりに旅行に出かけたり、帰省して田舎でゆっくり過ごしたりする人も多いのではないだろうか。

 そして、病院や診療所も、年末年始は休診するところがほとんどだ。緊急診療を行っている医療機関はあるが、休日は普段とは異なる特別料金が加算される。休日や深夜に医療機関を受診した場合、医療費はどれくらい高くなるのだろうか。年末年始を迎える前に、いざというときの医療費を確認しておこう。