会社で加入している健康保険の内容を詳しく調べたことがあるだろうか。どこでも同じというわけではなく、健保組合によっては手厚い「付加給付」を行っている。連載『医療費の裏ワザと落とし穴』の第271回では、付加給付について解説。今入っている民間の医療保険の見直しにもつながるはずだ。(フリーライター 早川幸子)
組合健保の加入者の特典
「付加給付」を使い倒そう
――1カ月の医療費が100万円になっても、200万円になっても、自己負担するのは月2万円まで――
「そんなに都合のいい話があるわけない」と思う人もいるだろう。だが、不況と言われる今も、会社員のための健康保険のなかには、こうした充実した給付を行っている健保組合が数多く存在している。
医療費の負担が通常よりも低いのは、「付加給付」という仕組みによるもので、それぞれの健保組合の判断で独自の給付を上乗せしているからだ。
自分が加入している健康保険が付加給付を行っていれば、医療費の負担は大幅に軽減できる。だが、その存在を知らない人は案外多いようだ。
今回は、会社員や団体職員などが加入する健康保険の付加給付について、詳しく見ていきたい。