大学生、そして社会人からも圧倒的な支持を受ける就活塾「我究館」をご存じだろうか。
第一志望内定率93.1%と圧倒的な成果を残し、ロングセラー『絶対内定』シリーズの著者としても有名だ。では、採用される人、されない人の差はどこにあるのだろうか。今回は、絶対シリーズの中でも人気の『絶対内定2025 エントリーシート・履歴書』より、エントリーシートの攻略法を紹介する。
数字を効果的に使うことで、印象は一変する
数字で表現できる場合は、なるべく使う。そのほうが分かりやすい。
例を挙げよう。
「非常に満足度の高いイベントだった」よりも、
「満足度のアンケート結果が、5点満点中4.9点と高い結果になった」
のほうが評価しやすい。
「大会で優勝することができた」より
「72チームの中で優勝することができた」のほうが、難易度が分かる。
数字を使った表現を、いくつか例示しておこう。
「合格率10%の難関」
「6年間、誰も成功しなかった」
「365日、1日も休まず」
「朝の6時から」
「週に50時間の」
「8カ国42人の仲間と」
「50万円の目標に対して210万円を」
「30名のメンバー全員と」
切り口を工夫して、がんばりを伝える
自分ががんばったことの成果が、順位や売り上げなどで数値化しづらい場合がある。
その場合に使える、文書の工夫がある。「切り口」の工夫だ。
まずは、イマイチな例から挙げよう。
「この成功は、自分の力によるものと、自負している」という文章を書く人がいる。ごう慢な印象を受ける。チームで手にした成功だろう。それを、この人は「自分の力によるもの」と「自負」している。手柄を独り占めしている。こういう人を、きみは尊敬できるか。
一方で、次のように書いてあったら、どうだろうか。
「メンバー全員に『この成功はお前の力がなければ絶対に無理だった』と言ってもらえた」これは受け入れられる。
「自己評価」なのか「他者評価」なのか。切り口を変えるだけで、読み手の印象がまったく変わる。
他の切り口も、以下に挙げた。参考にしてみてほしい。
・他者からの評価 例:部長に「きみがいたから成功できた」と言ってもらえた
・過去との比較 例:サークル創設〇〇年以来、初めて改革に取り組んだ
・希少性 例:〇〇人の中でも1人しか選ばれない~
・巻き込んだ影響範囲 例:年齢、国籍、職業、所属大学など
・期間を区切る 例:その年の上半期で一番
・場所で区切る 例:地区大会で最優秀、〇〇区エリアの 7 店舗で最高の成果
(本稿は、『絶対内定2025 エントリーシート・履歴書』を抜粋、再構成したものです)