大学生、そして社会人からも圧倒的な支持を受ける就活塾「我究館」をご存じだろうか。
第一志望内定率93.1%と圧倒的な成果を残し、ロングセラー『絶対内定』シリーズの著者としても有名だ。では、採用される人、されない人の差はどこにあるのだろうか。今回は、絶対シリーズの中でも人気の『絶対内定2025 面接』より、面接の攻略法を紹介する。

絶対内定Photo: Adobe Stock

話し方以上に大切な、聞き方

 しゃべり方よりも、聞き方が重要だ。

 面接官だってしゃべりたいのだ。よくしゃべるということは、気持ちのいい状態である証拠。面接とは、単に志望者が伝えたいことをしゃべる場ではない。また「伝えたいこと」とは、話す内容で伝えるよりも、聞く姿勢で伝えるほうがよっぽど伝わるものだ。

 例えば包容力があることを伝えたいのなら、包容力がある人として、聞く姿勢を見せればいい。

 リーダーシップがあることを伝えたいなら、わざわざ自分のリーダー経験を語るよりも、そのことはESに書いておき、質問されても謙虚にさらりと言うにとどめておく。

 後は聞く姿勢で、自分がリーダーとしてふさわしい人間であることを伝えればいいのだ。リーダーシップがある人の聞く姿勢で聞くのだ。

 相手が気持ちよくしゃべる気になるよう水を向けよう。

 相手にたくさんしゃべらせることができたら、心はすでにつながっている。また、バランス的にも、自分がしゃべるときに、相手は一生懸命聞いてくれるはず。

 面接というとしゃべることに重点が置かれがちだが、しゃべること以上に聞く姿勢が重要なのだ。

(本稿は、『絶対内定2025 面接』を抜粋、再構成したものです)

藤本健司(ふじもと・けんじ)
我究館館長
千葉大学教育学部卒業後、(株)毎日コムネット入社。営業に配属され、2年目に優秀社員賞、3年目に社長賞を受賞。2012年「世界の教育問題に対峙したい」との思いから、青年海外協力隊としてケニア共和国で活動。3年間、JICAや現地の省庁と連携し、児童福祉施設における情操教育やカウンセリングに携わり、「人は志や気づきによって大きな成長を遂げられる」ことを実感する。2016年より(株)ジャパンビジネスラボに参画。我究館学生校の主担当コーチとして大学生をサポート。2017年10月より副館長を務め、2021年5月より現職。外資系投資銀行、コンサルティングファーム、総合商社、広告代理店など、難関企業に多数の内定実績がある。著書に「絶対内定」シリーズがある。