技能実習生の難民申請が可能
受理されるケースも

 また「出入国管理及び難民認定法」の存在もあります。

 出入国管理及び難民認定法は日本に住んでいる外国人であれば、誰でも難民申請をすることができ、難民認定されなくても受理はされます。この場合、余計な猶予期間を申請者(技能実習生)に与え、身の自由を手に入れることができてしまいます。さらには、受理されなくても相当な理由があれば2回までは申請可能です。

 そもそも実習生のビザで在留資格を出しているので、後から難民申請できること自体がおかしな話です。しかしそれでも受理してしまっているという現実があります。

 自由に暮らしている難民申請者には、重犯罪者も少なからずいます。自分自身や大切な人を守るためにそういった事実を知っておくことはとても大事だと思います。

 今回のグムさんはただ単純にお金が欲しかったあまりの後先を考えない行動だったので、割合簡単に見つけることができました。

 受け入れ先の企業に勤める方がいたら知っておいてほしいことがあります。

 就労後の外国人技能実習生に接触している人や、行動を把握することで、失踪を未然に防ぐことができます。もし急に失踪したとしても行動範囲が判明しているので、行方をつかみやすくなります。

 周りの従業員から失踪に関するような情報を得たときには、事前の行動調査によって状況や情報をつかんでおくことは大切だと思います。

 気になることがあれば片岡探偵事務所はいつでも相談に乗ります。

 増える技能実習生の失踪を「経験と情報で調査する」探偵。点と点が線になる探偵トークでした。

※本稿は実際の事例に基づいて構成していますが、プライバシー保護のため個人名は全て仮名とし、一部を脚色しています。