筆者は、吉本でお笑いコンビ「オオカミ少年」で活動する傍ら、探偵事務所の代表を務めています。私の探偵歴十数年の中でさまざまな案件を取り扱いました。案件の8割ほどは不貞調査、いわゆる浮気調査ですが、その次に多いのが人捜し調査です。人捜し調査の中でも2023年になって増えているのが、外国人技能実習生にまつわる調査です。今回は、これを読んでくださっているあなたにも関係してくるかもしれない、今後増えることが予想されている外国人技能実習生の調査について実例を挙げてご紹介します。(探偵芸人 オオカミ少年・片岡正徳、登場人文はすべて仮名)
調査や相談が増えている
外国人技能実習生
2022年、技能実習生として日本に在留している外国人はおよそ32万人で、そのうち行方が分からなくなった外国人は9006人で、政府の統計開始以降、最も多かった2018年の9052人に次いで、過去2番目の多さです。国籍別ではベトナムが最も多く6000人以上。
失踪の理由は、技能実習生は原則として転職が禁止されていますが、より高い賃金を求めての失踪が相次いだとみられ、低賃金での重労働のほか、技能実習生への暴行なども問題となっています。