資料から「ルート地図」の素材を探す

 最後の締めくくりとしてお勧めなのが「ルート地図」です。ルート地図とは、一枚の地図に自分の歩いた軌跡と体験したことなどをまとめたもの。旅の前に手に入れたり、プリントアウトしておいた地図や、旅の途中で集めたガイドマップや観光イラストマップ、公園や史跡、動物園などの敷地マップなどに、自分のたどったルートを書き入れてつくります。

国土地理院のサイトからプリントアウトした地図にルートを書き込む。

 これをつくるときに、旅の途中で書いておいた「道中メモ」が手がかりになるわけです。もし、書き込みに使える地図が入手できなかったときは、「国土地理院」のサイトから、2万5000分の1の地形図をプリントアウトしましょう。

 国土地理院の地形図を使うのは、記述が地図記号などでシンプルにコンパクトにまとめられていて、書き込みの邪魔にならないからです。鉄道旅行の場合は、乗車・下車・乗り換え時刻なども書き入れれば、路線図がルート地図になります。

 たとえば僕の場合、国内旅行や出張のときは、必ず昭文社の『全国鉄道旅行』という路線図を持って行って、自分の乗っている鉄道・バスの路線を確認しながら移動することにしています。これをコピーして書き込めば、鉄道移動のルート地図になるだけでなく、旅行中は、乗り間違いなども防げます。

 情報が古くなっているのを見つけたら、大事にしておいても仕方ないので、そのままハサミで切り抜いて貼ってしまいます。また、駅にある観光パンフレットなどに載っている、「アクセス案内」のページも路線図が描かれていることがあるのでチェックしておきましょう。

入手したパンフレットの地図にルートを書き込む。