【お金を増やす】
米国の個人投資家は当たり前のように活用している「オプション取引」で“現金収入”を得る方法

米国の富裕層の間では、自国以外の海外資産を組み入れるグローバル投資の動きが、以前にも増して加速しているという。日本と海外の投資・経済を知り尽くした金融マン待望の初著書『個人投資家もマネできる 世界の富裕層がお金を増やしている方法』（ダイヤモンド社）では、富裕層がやっている国際分散投資を、一般の個人投資家に向けてわかりやすく解説！ 投資バランスは「保守：積極：超積極＝5：3：2」、1銘柄の投資額は資産全体の4％以内で、資産全体の2割は現金買付余力に――など、「これならできそう」「続けられそう」と思えるグローバル投資の秘訣を明かした1冊だ。本稿では、本書より一部を抜粋・編集し、グローバル投資の極意をわかりやすく伝授する。

3つのステージに分けて
「資産形成ピラミッド」を活用

オプション取引で
保守的な投資をブーストさせる

積極的な投資では、「オプション取引」の活用もおすすめです。

オプション取引は、インカムゲイン（配当収入）とキャピタルゲイン（値上がり益）に次ぐ第3の利益獲得手段といえます。

株ではなく、保険料をやりとりして、オプション料という現金収入を得ます。

オプション取引の
2つのやり方

分散投資との組み合わせで、年率10％を超えるようなリターンを期待できるのです。

グローバル株や米国株でオプション取引をするには、いまのところ日本だとサクソバンク証券やインタラクティブ・ブローカーズ証券といった外資系の証券会社に口座を開く必要があります。

オプション取引にはいくつかのやり方がありますが、ここではリスクを抑えながら、確実にリターンを得るために、次の2つのやり方に絞って紹介します。

オプション取引の2つのやり方

保守的な銘柄＋オプション取引

オプション取引は、ステージ2以降の「積極的な投資」で活用してほしいのですが、その対象となるのはピラミッドの土台となる保守的な銘柄です。

どういうことかというと、年率10～12％のパフォーマンスを期待する保守的な銘柄でも、オプション取引でオプション料を稼ぎ出せれば、パフォーマンスを年率15％程度まで高められることもあるからです。

それを複利で運用すれば、数年後、十数年後には大きな差が生じるでしょう。

10年後、20年後に
大きな差が生じる？

仮に300万円を、年率10％で複利運用すると、10年後には778万円（2.59倍）、20年後には2018万円（6.73倍）ですが、オプション取引を活用して年率15％で運用できるようになったとすると、10年後には1213万円（4.04倍）、20年後には4910万円（16.37倍）になる計算です。

自動車のエンジンにターボチャージャーをつけるとスピードアップするように、オプション取引をプラスすると投資効率が上がり、ピラミッドの土台部分を大きく厚くしやすくなります。

それが、長い目で見ると大きな違いになるのです。