「親友がいないことがコンプレックスですか?」
そう語るのは、SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、日本中で大ブレイクを巻き起こした、ひろゆき氏。「シンプルな考え方を知れてラクになった」「目からウロコが落ちまくった」と話題を巻き起こした彼の著書『1%の努力』『99%はバイアス』では、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語っている。そんな彼に、この記事では、「生きるコツ」について聞いてみた。(構成/種岡 健)
「親友」がいない?
あなたには「親友」と呼べる人はいますか?
もしかすると、こうやって改めて考えると「いないかも?」という人が少なくないかもしれません。
それに、どんな人でも親友というのは「数人」が限度です。
10人以上いるなら、それは親友ではない。そういうものです。
ただ、「親友がいない」ということをコンプレックスに思う必要もないと思うので、そのワケについて語っていきましょう。
親友と思われないのが怖い?
親友がいない人でも、友達はいることがほとんどでしょう。
その友達の中から、1人や2人くらいが「親友に昇格する」というイメージでしょうか。
そして、親友と呼べる定義としては「お互いが相手のことを親友と思っている」という条件があるかもしれません。
いちばん怖いのは、「自分は親友だと思っているけど、相手にとっては数ある友達の1人」という誤解でしょう。
ただの憧れかもよ?
ここで大事なのは、「別に相手にとってどう思われてもいい」ということです。
たしかに、まるで漫才コンビかのように、「俺ら2人は親友だよな」と肩を組んでいる姿に憧れるかもしれません。
でも、そんなにわかりやすい親友どうしのほうが、「特殊」なんですよね。
そういう思い込みが強い人は「親友がいないことがコンプレックスだ……」と悩んでしまうでしょう。
それがたった1つの特徴ですね。
「一人が充実している」の裏返し
最後に、親友をつくるための方法にも触れておきます。
実は、「作ろうと思って作るものではない」というのが真実です。
親友になるためには、「時間をかける」ということが必要だからです。
苦楽を共にして、つらいことを一緒に経験し、振り返ってみると、「隣にいた時間が長かった」という人が親友なのです。
「結婚」のように先に目的があって親友探しを始めても、それは親友ではないんですよね。
役所に届け出をすることもありませんしね(笑)。
ということで、「つらい仕事を誰かとやる」「貧乏生活を誰かと過ごす」ということをやるしかありません。
親友がいないというのは、仕事も充実してお金に困っていないことの裏返しなのかもしれませんね。
(本稿は、『1%の努力』の著者・ひろゆき氏へのインタビューをもとに構成したものです。)
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。自身のYouTubeチャンネルの登録者数は160万人を突破。生配信の「切り抜き動画」が話題になり、ひと月の総再生回数は3億回を超えた。主な著書に、シリーズ50万部を突破した『1%の努力』『99%はバイアス』(ダイヤモンド社)がある。