米アラスカ航空と日本航空で相次いだ悲惨な事故の映像を見て、飛行機のどこに座るか、また本当に緊急脱出を手助けする心づもりが自分にあるのかどうか、考えるようになった人は多いだろう。毎日、何百万人もの航空機利用者が目的地に無事到着している。米国家運輸安全委員会(NTSB)によれば、2022年に定期便を運航する米航空会社で発生した事故は20件で、死亡事故は1件だった。発着回数は約840万回だ。それでも航空機事故がニュースになった後、どの座席が最も安全なのかと考えるのは自然なことだ。航空安全の専門家はそう指摘しつつも、明確な答えはないと口をそろえる。事故はまれであるのと同時に、予測不可能であることが理由の一つだ。