さらに初報から2日後の松本さんの投稿には、「待ってました」とばかりにファンやフォロワーたちが応援のリプライをつけた。1月11日時点で42万件の「いいね」、リプライ数は2万件という反響で、松本さんに好意的なリプライが目立った。
ただしこの時点でも、「報道を否定するにしても茶化すような投稿はどうなのか」という批判はあった。
注目された年末特番で
スポンサー降板の「ざわめき」
年末時点でネット上では松本さん擁護も多かったものの、旧ジャニーズ事務所への告発とその後の顛末を引き合いに出す意見もあった。ジャニーズ事務所も初期はBBC(英国放送協会)の報道にまともに対応していなかったからだ。
また、故ジャニー喜多川氏による性加害については、約20年前からたびたび告発があり、半ば公然の秘密となっていたのにもかかわらず、他ならぬメディアが黙殺したことが批判された。今回も、現代の芸人の中で最も大御所と目される松本さんへの「忖度」が行われ、報道が及び腰になるのであれば、「メディアは反省していないのではないか」という声があった。
こういった中で話題になったのが、年末特番『人志松本の酒のツマミになる話』に表示されたスポンサーの少なさである。12月31日にFLASHが「松本人志“性加害報道”でさっそくスポンサー離れのピンチか…『酒のツマミ』は提供激減、ACのメッセージが流れる事態に」と題した記事で報じた。
さらに年が明けて1月9日、10日には朝日新聞がこれを報じた。「アサヒビール、松本人志さんの年末特番でスポンサー名の表示を自粛」(1月9日)、「松本人志さん出演特番でのスポンサー表示自粛 サントリーやアコムも」(1月10日)がそれである。
これらの記事によれば、アサヒビールなど3社はCMは放送したものの、番組内での社名表示(表記クレジット)を取りやめたという。
ネット上で擁護される一方、すでにスポンサー離れが起きていることが明らかになった。