台湾の総統選挙が幕を閉じた。独立志向の強い与党・民進党が同一政党として初めて3期連続で政権運営を担うことになる。世界は今、台湾の領有権を主張しつつも統治はしていない中国の出方を待っている。13日に民進党が約40%の得票率で勝利したことは、近い将来、恐ろしい見出しのニュースがもっと出ることを意味するのかもしれない。2022年のナンシー・ペロシ米下院議長(当時)の訪台に伴う台湾封鎖模擬演習と同様の、大規模な軍事演習がまた行われる可能性もある。中国政府は昨年12月下旬、台湾の石油化学製品12品目に対する関税優遇措置を停止すると発表した。貿易面の一斉攻撃は恐らくまだ続くだろう。だが、台湾やその友好国が中国に対して依然大きな経済的影響力を持っていることも事実であり、そのことが中国政府による最悪の衝動を抑制する助けになるかもしれない。
「台湾海峡の平和と繁栄」まだ実現は可能
半導体生産能力を擁する台湾と友好国は、中国経済に大きな影響力を持つ
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