ガザ地区での戦争が重要な節目を迎える中、イスラエル戦時内閣の対立が明らかになり、同国の軍事戦略に影響を及ぼす可能性が生じている。戦時中の意思決定はベンヤミン・ネタニヤフ首相、ヨアブ・ガラント国防相およびイスラエル軍の元トップであるベニー・ガンツ氏の3人が担当。だが戦争を終わらせ人質を解放するためイスラエルが交渉に応じるべきか、また爆撃によって破壊された戦後のガザ地区を誰が統治すべきかという二つの最大のジレンマを巡り、戦時内閣の意見は分かれている。同国の議員らは、イスラム組織ハマスが10月7日にイスラエルを攻撃し、1200人が死亡したことを受け、戦争を遂行してイスラエル国民の不安を解消するために挙国一致政権を樹立。だが、戦時内閣内の分裂は、各議員らが長年にわたって抱えてきた個人的および政治家としての意見の相違を反映している。