できる人は仕事を「ブラックボックス化」させない

 対して、仕事ができる人は自分の仕事を定期的に人に公開するのです。たとえば、資料作成の依頼を受けたとしたら、締切の前から、「途中ですが一度共有します。このあとは〇〇作業に入る予定です」などと適宜報告をして相手に安心感を与えます。

 連絡を受けた相手は進捗も確認できますし、気になる点があれば早めに修正もできます。なにより、作業がしっかり進んでいるかどうか不安にならずに済むため、精神的なストレスが減るでしょう。

「何度も連絡したら相手も困るのでは?」と思うかもしれませんが、そういった場合も「報告なので返信は不要です」などの一言を添えれば全く問題ないでしょう。

 これまで多くのビジネスパーソンやお笑い芸人と仕事をしてきましたが、信頼を得られるかどうかは、「仕事内容」よりも「仕事の進め方」で決まるところが非常に大きです。その意味では、能力はあるのに信頼を得られていな人もいますし、能力はそこまで高くないのに、まわりから絶大な信頼を得ている人もいます。

 仕事の進め方は意識すれば誰でも取り組めることです。「仕事をブラックボックス化しない」ということだけ頭の片隅に入れておいていただければ大丈夫です。